屋根工事トラブル|よくある失敗事例について
屋根工事は、大規模で高額の工事でもあり、いろいろな業者が存在することから、トラブルもつきものです。
国民生活センターに寄せられる屋根の相談も非常に多くなっています。
施工レベルや技術は業者によりそれぞれ違うため、どこに頼むかがとても重要ですが、施工費用の安さだけで業者を選んだ人は、どこに頼んでも一様に同じ屋根に仕上がると思い込み、結果的に雨漏りなどのトラブルに巻き込まれてしまうようです。
施工費用が内容に見合ったものであるかどうかを考えて工事を依頼することが重要です。
いくら費用が安くても、価格以下の工事をされてしまい結果的に雨漏りなどのトラブルが起きては大金を使った意味がなくなってしまいます。
多くある屋根工事の失敗例
- 屋根業者によって取扱う屋根が違うことを知らないばかりに、未熟な工事業者に工事を頼んでしまい、ずさんな工事をされてしまった。
- 安さを優先して頼んだばかりに、雨漏りで悩まされるようになってしまった。屋根に関係するトラブルが頻繁に起きるようになった。
- サンプル画像や見本の色と全く違っている、といったトラブル。この場合、すでに完成した屋根の塗装ならもう一度やり直すわけにはいきません。
- 見積もり金額と請求金額が違う、屋根工事料金で高額な費用や追加費用を請求された。これは屋根工事でも最も多いトラブルです。パック料金やポッキリ価格といいながら、追加で費用請求を行う場合があります。
失敗しない為にチェックいただきたい4項目
(1)優良業者と悪徳業者の違い
悪徳業者に修理を依頼することで一時的な修復こそ実現できますが、手抜き工事、専門知識を持っておらず適切な修理を行う為、またすぐに屋根が損壊する恐れがあります。さらに悪徳業者は代金を多く支払わせるために、本来であれば必要ない部分についての修理まで行う恐れもあります。
一方で優良業者に依頼することができれば、根本原因を取り除くために必要最低限な修理のみを行います。そのため再修理の必要がなく、料金も妥当なものとなるのです。
(2)見積内容は適切か?
見積費用の安さだけで業者を選ぶのではなく、少なくとも施工の内容や質を下げない範囲で提出された見積金額であるか?施工内容に見合った費用であるかどうかなどを考え、慎重に業者選びをすることが大事です。
(3)完成後の仕上がりについて確認
イメージと異なるケースにならない為に、サンプルを見るだけではなく、壁や屋根の一部に試し塗りをしてもらい、光の当たり方を確認するといいでしょう。
他に地元の施工業者であれば、同じ色を使った施工事例を実際に見学させてもらうといいでしょう。
また、依頼する業者がどの屋根材が専門か先に確認しておきましょう。
(4)見積もりの内訳が詳細か
悪徳業者の勧誘は、全体を通して適切な情報が提供されないところに大きな特徴があります。
それでいて、「このままでは家全体に被害が及びますよ」などと不安を煽るのです。
優良業者は全体を通して詳細な説明を行うところに特徴があります。それこそ専門知識を持たない人が聞いても分かりやすく説明してくれ、丁寧な業者になると、修理前の状態と修理後の参考資料を写真で見せてくれることもあります。
豆知識「葺き替え」と「重ね葺き」
屋根の工事には、「葺き替え」と「重ね葺き」という二つの工事方法があり、どちらの工事方法にするかで費用に数十万円の違いがでることもあります。
「葺き替え」とは、今まであった屋根材を剥がして新しい屋根材に張り替えることを言います。
「重ね葺き(カバー工法)」は、今まであった屋根材を剥がすことなく、古い屋根材の上にさらに新しい屋根材を重ね張りすることを言います。
こちらは古い屋根材を取り外す手間や廃棄する費用などが掛からないため、その分の費用を安く抑えることができます。
今抱えている悩みと予算をはっきり業者に伝え、予算内でできるベストな提案をしてもらうようにしましょう。悲しいことではありますが、やはり一定数のトラブルは後を絶ちません。私共は、お客さまのご要望のヒアリングを最も重要視しております。是非ご検討の際は、お気軽にご相談くださいませ。