台風シーズンに要注意!”屋根”のメンテナンスで絶対に抑えるべき箇所の”棟板金(むねばんきん)”とは

台風シーズン。特に注意しておくべき”棟板金”

近年、台風の発生は増加傾向です。台風が発生すると、住宅の破損や修理の必要性が出ることは多々あります。

中でも特に多いのが”屋根の被害”です。そこで今回は、屋根の被害を未然に防ぐため、特に注意したい【棟板金(むねばんきん)】について、特徴や確認点やをご紹介します。意外と知られていない棟板金の特徴とメンテナンスの目安について、ぜひご覧ください。

年間の台風発生件数をおさらい

まずは実際のところ、台風は年間どのくらい発生しているのでしょうか。今一度確認してみましょう。

【2020年までの台風の発生数(協定世界時基準)】

  • 2020年 5月1個 6月1個 8月1個 9月3個 10月6個 11月3個 12月1個 年間23個
  • 2019年 1月1個 2月1個 6月1個 7月4個 8月5個 9月6個 10月4個 11月6個 12月1個 年間29個
  • 2018年 1月1個 2月1個 3月1個 6月4個 7月5個 8月9個 9月4個 10月1個 11月3個 年間29個

このように、ここ数年の台風の発生は9月前後に台風が集中していることが分かります。
台風被害で屋根の破損が一番多いのは風で飛ばされた、曲がってしまった棟板金(むねばんきん)の交換です。
2018年の台風21号被害では全体の80%の割合を占めました。

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棟板金ってそもそもどこの部分?

棟板金とは、屋根の頂点にある板金のことです。屋根の内部に雨水が入らないようにかぶさっています。
スレートやコロニアル・金属屋根には必ずついているものですが「棟板金」という名称を知っている方は少ないかと思います。

昔はトタンを使用していたため、錆が発生することもありましたが、現在はガルバリウム鋼板を使用することが増えてきたため、錆にくく丈夫になっていて耐用年数もアップしています。

風雨や紫外線、飛来物などの被害を一番受けやすい屋根の弱い部分であるため、金属板で屋根と家を守っています。
ですが、一番自然の力を受けやすい部分であるため、劣化もしやすい部分でもあります。

棟の構造としては、下から葺きあげられたスレートなどの屋根材を貫板(ぬきいた)という板でおさえ、上から棟板金をかぶせて雨水の侵入を防いでいます。

そして、ここからが今回の本題。

棟板金は、釘を打ち込んで固定しています。しかし、棟板金を止めている釘は築7~10年で抜けてきてしまいます。これは新築の時の施工不良ではなくどの家でも起こることです。

釘が抜ける原因

釘が抜ける原因は、棟板金の“熱膨張”にあります。“熱膨張”とは金属が熱で温められた時に膨張が起きる現象です。


棟板金は金属のため、日に当たると太陽の熱で膨張し、夜気温が下がると収縮します。
長い間膨張・収縮を繰り返すことで、徐々に釘が抜けてきてしまいます。
築7年が過ぎたら専門業者に屋根に登って釘のチェックをしてもらうことが大切です。

釘が抜けていることに気付かずに放っておくと、15年前後で棟板金が風で飛ばされてしまうことがあります。
棟板金は先が尖っているため落ちてきたら大変危険です。また、棟板金が飛ばされると貫板に直接雨が当たるため、雨漏りの原因になります。

棟板金の飛散の応急処置

棟板金が飛んでしまって工事まで期間が空く場合は、業者に依頼して応急処置でブルーシートをかけてもらいましょう。

※屋根の勾配(傾き)や立地によっては足場がないと作業ができない場合もあります。
※棟板金は、DIYでの補修は絶対にやめましょう。屋根の上は傾斜があるため滑りやすいです。


もしも棟板金が屋根から落ちると・・・命に関わるケガをする可能性があります。

築7年を過ぎたら屋根の点検を業者に依頼して、釘の状態を確認しましょう。
抜け始めていれば、釘打ちコーキング工事だけでも行なって貫板や棟板金の劣化を防いでいきましょう。


定期メンテナンスのときに、釘や棟板金の浮き、塗料の劣化などを見て、棟板金のはがれを未然に防いだり、耐久性を上げることで寿命を延ばすことができます。棟板金の釘抜けを見逃さず、屋根を長持ちさせていきましょう!

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