瓦屋根と雨漏り|瓦の種類とメリットとデメリットまとめ

瓦の選び方|3タイプご紹介

大雨や台風、地震などの天災により、屋根や瓦のひび割れや、瓦のずれ、屋根の浮きなどが生じると、そこから雨水が建物へ侵入する原因となります。
そうなると雨漏りや水漏れといった被害が発生する為、屋根の修理や差し替えを行う必要があります


雨漏りを放っておくとカビやシロアリなどの2次被害が発生し、建物の寿命を縮める原因にもなってしまいます。
瓦は強い風に煽られ飛散したり、風と一緒に吹き込んだ雨が屋根の中まで入り雨漏りをしたという事例が沢山あります。

瓦は強い風や地震などのトラブルに対してどのような工夫がされているかがポイントなので瓦選びは最も大切です。
瓦の種類は主に3種類あり、今回はこれらについて少しご紹介します。

①「粘土瓦(ねんどがわら)和瓦」

屋根瓦の耐久性を重視するなら「粘土瓦(和瓦)」


粘土瓦は、屋根葺き材料の1つ。粘土を混練、成形、焼成した屋根材の総称。
粘土(岩石が風化してできた粘性のある土)を瓦の形状に圧縮成形して乾燥後に1,000~1,250度程度の高温度で焼成して得られる建築資材です。

メリット

  • ◯ 耐用年数が長い
  • ◯ 再塗装が不要
  • ◯ 遮音性・断熱性が高い
  • ◯ 再利用が簡単

デメリット

  • ✕ 価格が高い
  • ✕ 重量が重い
  • ✕ 葺き替えには向かない

②「スレート瓦」

費用の安さを重視するなら「スレート瓦」

スレート瓦よはセメントに繊維質を混ぜて5mm程度の厚さにした板状の屋根素材のこと。
「カラーベスト」や「コロニアル」と製品名で呼ばれることもあります。

※2006年以前のスレート屋根には、アスベスト(石綿)が使用されるケースもありました。
アスベストは発がん性のある物質で、アスベストを含むスレート屋根を使用し続ければ、健康被害に関わると懸念されていたのです。
しかし、2006年の「労働安全衛生法施行令」の改正により、アスベストの使用・運搬・製造は全面的に禁止になりました。
そのため、現在使用されているスレート屋根にはアスベストは含まれていません。

メリット

  • ◯ 材料費、工賃が安価
  • ◯ 軽量・耐震性が高い

デメリット

  • ✕ 耐用年数が短め
  • ✕ メンテナンス頻度が短い

③「金属瓦」

デザイン性を重視するなら、ガルバリウム鋼板を使った「金属瓦」

(以前は亜鉛メッキ鋼板(トタン)が主流でしたが、近年は耐久性の高い「ガルバリウム鋼板」を使用するのが主流になっています。)
ガルバリウム鋼板の屋根は2017年以降トップシェア!ガルバリウムという合金でメッキされた鉄のことです。
※JIS規格におけるガルバリウム鋼板の正式名称は「55%アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板」です。

金属瓦は加工しやすく、施工性がよいため、複雑な屋根形状に適しています。

メリット

  • ◯ 耐久性が高い
  • ◯ 防水性が高い
  • ◯ 軽量・耐震性が高い

デメリット

  • ✕ 断熱性が低い
  • ✕ 雨音が大きめ

屋根瓦の特性を知り、検討のご参考に

如何でしょうか。

リフォームで、屋根瓦を変えようか考えている方、今住んでいる住宅の屋根材の機能・特徴を知りたい、耐震性の高い家にリフォーム・改築を検討しているという方は、ぜひ参考にして下さい!

関連リンク:屋根タイプと修理について