屋根の「寿命」はどれくらい?修理の目安と屋根材の特徴[スレート屋根編]
一般的な「屋根の寿命」って?
形あるものにはすべて「寿命」「耐用年数」が存在します。
それは家屋の中でも重要な【屋根】ももちろん例外ではありません。そして、一般的な寿命(耐用年数)は20年程度とされています。ただし、あくまでもこれは目安であり、一口に屋根といっても様々な種類や材質があります。これらにより、耐用年数の目安もかなり前後します。
今回はそんな屋根の中でも、近年主流な「スレート屋根」を中心にご紹介します。
そもそも「スレート屋根」とは
「スレート」。なかなか聞きなれない方も多いかと思います。
スレートとは、セメントを薄い板に加工した屋根材のことです。瓦屋根と違い、遠目にはフラットな一枚板のようにシンプルで、モダンな佇まいになるのが特徴です。現在、日本の住宅の屋根材としてはもっとも普及しており、修理やリフォーム工事に対応している業者も数多くいます。
スレート屋根のメリット
コスト
なんといっても最大のメリット。それはコストを抑えられることです。屋根材の価格/メンテナンス費用の両面で費用を抑えられることが特徴です。
性能
瓦などに比べると重量が軽く、地震などで建物が揺れたとき、建物全体にかかる負担が軽減されて、倒壊などのリスクを下げることにも一役かいます。
デザイン性
形状、質感、カラーリング・・様々なデザインを選ぶことができるので、やはり家屋の雰囲気を”コーディネート”できるのも、人気の秘訣ではないでしょうか。
スレート屋根のデメリット
耐久性が低い
スレートは、先に記載した通り、薄いセメントの板です。荷重や強風、天候の変化など様々な要因で、ヒビが入ることが多くあります。そのため、他の屋根材に比べて割れやすい素材と言えます。
メンテナンス頻度が多い
上述のように、耐久性の低さから、日常生活で特に異常を感じなくても【5年を目安に点検・補修】を受けることを推奨しています。金属屋根などに比べると、素材の特性上、メンテナンス頻度は若干多いものといえます。
スレート屋根の修理の目安
先の”スレート屋根のデメリット”でお伝えした通り、スレート屋根はメリットも多くある半面、耐久性の低さも特徴的です。そのため、【寿命/耐用年数は20年程度が目安】とはいっても、定期的なメンテナンスは必要になります。
定期的にメンテナンスを行うことは、寿命を少しでも長くすることにもつながります。もし劣化が進んでいるようなら、耐久年数の目安にかかわらず大掛かりな補修、修理工事が必要になってしまう可能性もあります。
劣化の程度にもよりますが、ごく初期的なものであれば、塗装メンテナンス程度で劣化症状を抑えることも可能です。屋根の葺き替え工事などに比べるともちろんコストを抑えることも可能ですし、短期間で終わるのもおおきなメリットです。
スレート屋根は定期的なチェックが重要
いかがでしたでしょうか?「屋根」は家屋の中でも非常に重要で面積も大きい箇所ですが、なかなか普段の生活で目をかけるタイミングは少ないと思います。そのため、初期的な劣化/ひび割れ/屋根材のズレ、これらはどうしても発見は遅れがちになります。
定期的なメンテナンスは長く安全に住み続けるためにはとても大切なモノとなります。ぜひこの投稿が、皆様のご住宅の「屋根」についてご一考の機会になれば幸いです。